飼い犬が”胆嚢粘液嚢腫”と診断された時のお話。【退院決定!】

注)ブライトさん=夫のブログでの名前

  しろ=雨音家のトイプードルの男の子

 

11月27日に11歳の誕生日を迎えるので祝ってあげる予定でした。

私自身がストレスケアという名目で精神科に2か月入院しており、11月13日にやっと退院して、寂しい思いをさせていたしろを思いっきり甘やかしてあげるつもりでした。

 

私が帰ってきたのは13日の金曜日

土曜日は義両親が食事に来てくれたのですが、その時やけに静かだったのが印象的でした。

お客さんが来ているときはソワソワして寝てることは少なかったのですがこの日はぐっすり寝ていたのです。

義母は私が入院中、ブライトさんが出勤しなくてはいけない日にしろを見てくれていたので、懐いて心を許していたのだと微笑ましく見ていました。

 

翌日の14日日曜日の朝。

朝のお散歩に行こうとしたら、少しノリ気じゃない様子でしたが、外に出てくれました。

いつもの散歩ルートを歩いていると、突然吐いてしまいました。

いつも吐くときは胃液だけだったのに、その日は未消化のごはんが出てきました。

寝ていたブライトさんを電話で起こして、大量の水を持ってきてもらい吐しゃ物を処理し、帰宅。

しろはよく検査上問題ない嘔吐を定期的にしていたので、その時も私が入院していたため環境の変化による体調不良と判断し、様子を見ることにしました。

15日月曜日の朝も未消化のごはんを吐いてしまいました。

すぐに病院に連れて行っても早すぎると診断できなかったりするのでこの日も様子を見ることにしました。

16日火曜日の朝にも嘔吐しました。更に、おしっこがやけに黄色いことに気が付きました。

この頃にはごはんはおろか、水すら飲んでくれなくなりました。

ただひたすらに眠り続けていました。

素人の判断で、おしっこが黄色いのは水分を摂取しなかったので濃くなっているのかと考えました。

病院にかかった時に教えていただいたのですが、黄疸がでていたようでした。

 

専業主婦…というより自宅療養で家にずっと居て、しろが来た頃からずっと家で一緒に過ごしてきた私の経験から「今回は、いつもの嘔吐じゃない」と判断しました。

 

17日水曜日に、かかりつけの病院に連れていくことに決めました。

退院後の不安定な状態でしろを連れて病院に行くことはものすごく不安でした。

コロナの影響で、かかりつけの病院は予約優先診療だったので、時間がかかるとのことでした。

病院にかからず手遅れになってしまうことが怖くて、一人で公共の場に行くことがすごく怖かったのですが自分を奮い立たせて病院に連れて行きました。

 

過去に実家で飼っていたロッキーという犬の不調を軽く見て、助けてあげることができなかった経験をしています。

当時高校生で、自分に財力も時間もなかったので仕方ないのかも知れませんが、ロッキーを助けてあげられなかったことを、ずっとずっと忘れられずにいました。

 

ロッキーのこともあり、しろを飼い始めたときからもうしろはシニアだったので、過保護なくらい気を付けていました。

 

いつも具合が悪くなる時よりは重い症状のように見えましたが、ぐったりしているほどではなかったので、点滴して帰れるかなと思っていました。

血液検査をしてもらい、エコーもして、結果を聞くためにエコー室に呼ばれた時の部屋の空気はとても重く、ひんやりしていました。

いつもと違うんだと、ここで察しました。

数値の異常がずらりと並んだ検査結果の紙を見て心臓が止まるかと思いました。

いつもみたいに、「検査上は問題ありませんね。」と言ってもらえることを信じていたのですが、現実は違いました。

 

Dr「服薬治療ではもう治らないので外科的介入が必要になります。」

私「え…手術するんですか?」

Dr「もっと専門的な大きな病院で検査してもらって手術になると思います。この後すぐに向かって下さい。救急の病院の方には連絡を入れておくので、スムーズに診察してもらえると思います。」

 

車移動の距離だったので、ペーパードライバーの私は伯母に連絡してすぐに来てもらいました。

伯母はしろをとてもかわいがってくれていて、寝起きだったにも関わらず、手術と聞いてすぐに来てくれて付き添ってくれました。

 

案内された病院につくと、また血液検査とエコーをしました。

病名が確定して、獣医さんから詳しく病気について教えて頂きました。

病名は胆嚢粘液嚢腫と診断されました。

詳細は専門家ではないのでこちらの動物病院さんの説明を引用させて頂きます。

www.119.vc

 

手術の説明や、合併症の話を聞いたとき、死亡する可能性の話をされた時は生きた心地がしませんでした。

全て説明を聞いて、手術の同意書にサインをしましたが、あれほど同意したくない同意書は初めてでした。

 

帰る前に最後に会わせてもらったのですが、具合悪いのに一生懸命ケージの中で「ここから出して」「置いていかないで」と鳴いていたので泣いてしまいました。

 

手術は幸いな事に入院したその日の夜に受けられたので手術の日まで不安を抱える日々を過ごすという事態は免れました。

 

日付が変わる頃、手術成功の電話が来てとりあえず一安心。

しろの場合は、総胆管に詰まったゼリー状のものが上手く排出されなかったので十二指腸を少し切り、十二指腸側からゼリーを押し流す処置をすることになりました。

切開した部分が再び開くと、再手術が必要と聞いていたので術後も完全に安心することはできませんでした。

術後の合併症は複数あり、手術自体が成功しても数日間は緊張した日々を過ごしました。

病院の対応がとても丁寧で、獣医さんが毎日経過を報告してくださり、その都度不安なことや疑問はないか聞いてくださいました。

 

再手術が必要な状態にはなりませんでしたが、合併症の一つである膵炎にかかってしまい、想定より入院が長引いてしまいました。

 

週末は必ず面会に行っていましたが、最初の頃は見ているだけで涙が出てしまうほど痛々しい姿でした。

鼻にはカテーテルが挿入されており、お腹の傷はまじまじとは見られませんでしたが、

皮膚が赤くなっているのがとても痛々しかったです。

前足には点滴がつけられていて、後ろ足は黄疸で黄色くなった尿がついていて満身創痍でした。

 

そんなぼろぼろの状態だったにも関わらず、私たちが会いに行くと頑張って起きあがって一生懸命膝に登ってきました。

膝に乗っても力が入らないのか、首がだらんとしてしまいます。

目を逸らしたいほど衰弱した家族を見るのは本当につらかったです。

 

膵炎の時に異常値になる血液の数値は計測不能なところまで上がっていました。

膵炎は対処療法しかなく、しろにとってはとてもつらい毎日だったと思います。

胃腸の動きが悪く、胃液が胃に溜まり過ぎているという症状がなかなか引いてくれませんでした。

 

2週間かけてゆっくり回復してきて、元気になってきたという報告が聞けた頃には獣医さんとの電話も明るくなりました。

看護師さんにも甘えて可愛がってもらっていると聞いたときはブライトさんととても嬉しい気持ちになりました。

術後服やエリザベスカラーが必要と言われていましたが、退院後する必要がなくなるくらいの長期入院になってしまいました。

 

この2週間ほど毎日が不安でしたが、病院側の対応が本当にとても良くて、動物を物じゃなくて家族の一員として考えてくれているような素敵な病院でした。

 

先週の面会ではお散歩ができるまで元気に!

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元気になってきたしろ

 

明日退院が決まったのでブログに書いてみました!

明日が待ち遠しいです😢

しろの場合、胆嚢が破裂する最悪の事態になる前に手術することができました。

入院までの経緯と術後の経過を忘れないうちに書き記しておきたいと思いました。

退院後も服薬と通院が続くと思いますがやっと家族が揃って暮らせます。

金銭的に我が家(私の入院や、しろの手術)は大打撃を食らいましたが、とりあえず家族の誰も欠けることのない生活に戻れそうなのでとても嬉しいです。

自分の入院について別記事で書くと思いますが厄年だったのかっていうくらい試練満載の濃厚な2020年でした。

とりあえず今年の残りは穏やかに過ごしたいものです…。

コロナの状況を見るに穏やかとは程遠いですが。

 

見るのがつらくなってしまうような描写があり、すみません。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

 

 

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